株式投資で必要となるファンダメンタルズ分析

株式の取引では、ただやみくもに売買を繰返しても利益は得られません。株価の上がる可能性の高い株式を選択することが重要であり、そのためにはその株式を発行している企業の安定性や収益性を見極めることです。その安定性や収益性を評価する手法が「ファンダメンタルズ分析」です。株式投資を行うには少なくとも、ファンダメンタルズ分析における基本的な分析項目の内容を把握しておく必要があります。

●ファンダメンタルズの目的
ファンダメンタルズ分析は企業の財務状況や業績を基に、企業の価値を正しく評価することを目的としています。ファンダメンタルズ分析によって企業の適正な株価を判定し、現在の株価と対比することで投資の有効性を判断します。

●ファンダメンタルズ分析の指標
ファンダメンタルズ分析では以下の指標を基に企業の価値を判断します。
1.安定性
・自己資本比率:自己資本÷総資本
自己資本とは、資本金と資本剰余金、利益剰余金の合計額のことです。総資本は自己資本と他人資本(借金)を足したものです。自己資本比率が40%以上なら、安定した事業運営のなされている健全な企業と言えます。

・流動比率:流動資産÷流動負債
短期の返済に充てることのできる流動資産(現金や預金、在庫など)の割合が示されます。100%以上が原則であり、数値が高いほど返済能力の高い企業ということです。100%より低い場合は注意が必要です。

2.収益性
・EPS:当期純利益÷発行済み株式数
1株当り、どれだけの利益が出ているのかが分かります。数値が高いほど、投資された資金に対する収益力の高い企業ということです。

・PER:株価÷1株当たりの純利益(EPS)
投資した資金の回収率が分かります。例えば、PERの数値が10の場合は、投資した資金を10年で回収できることになります。数値の低い方が当然、投資金の回収を早くできます。

・ROE:当期純利益÷自己資本
自己資本に対する当期純利益の割合が示されます。数値が高ければ高いほど、自己資本に対して大きな利益の上がっている証となります。

・ROA:当期純利益÷総資本(純資本+負債)
ROEの自己資本ではなく、総資本に対する当期純利益の割合が示されます。ROEに比べてROAの数値が大幅に低くなっている場合は、借金の額が大きくなっていることを表します。

●株価の割安感
株式に投資する場合は企業の業績の良いことが前提ですが、株価が割安になっている企業を選ぶことも重要なポイントになります。

・PBR:株価÷1株当り純資産
企業の持つ純資産に対する株価のバランスが分かります。「1」を基準にして、それより低いと割安であり、高い場合は投資するメリットが小さいことになります。

・PER:株価÷EPS(1株当り利益)
企業の利益から見た株価の割安感が示されます。数値が低いほど、お得な株価になります。